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冷蔵庫回収のポイント

日本では一九九一(平成三)年四月に、資源の有効利用とゴミの発生量の抑制を目的として「再生資源の利用の促進に関する法律」が制定された。 いわゆる「リサイクル法しである。
この法律の目的には、「主要な資源の大部分を輸入に依存している我が国において、近年の国民経済の発展に伴ぃ、再生資源の発生量が増加し、その相当部分が利用されずに廃棄されている状況にかんがみ、資源の有効な利用の確保を図るとともに、廃棄物の発生の抑制及び環境の保全に資するため、再生資源の利用の促進に関する所要の措置を講ずることとし、もって国民経済の健全な発展に寄与する」とある。 再生が可能な資源を再利用することは、反面では廃棄物の排出量を抑制することになる。
したがって、この法律は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」とともに、日本のゴミ政策の基本となるものである。 しかしながら、厚生省の統計によれば一九九四(平成六)年度に全国の市町村等が収集したゴミの中間処理におげるリサイクル率はまだ九・一%に過ぎない。
このリサイクル率を向上させるには、資源ゴミの分別と収集が前提である。 では誰が分別し、誰が回収するのか、その経費は誰が負担するのか、分別・回収・再生利用は自治体の職務なのか、消費者である市民の責務なのか。
ゴミのリサイクルは、このような多くの課題を抱えている。 容器包装ゴミのリサイクルゴミのリサイクル率の推移リサイクル率(%)20資料厚生省ガラス製、紙製、プラスチック製の容器や包装が多く含まれており、これらの容器包装ゴミには、再生利用が可能なものが多い。

日本では、これらの容器包装ゴミのリサイクルを促進するために、係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」が制定されて、ゴミのなかには金属製、一九九五(平成七)年六月に「容器包装に一九九七(平成九)年四月から本格的な容器包装のリサイクルが全国的に始まったのである。 この法律の趣旨は、消費者は自らの責務として市町村の定めた分別基準にしたがって容器包装ゴミを分別すること、市町村は容器包装ゴミの分別収集を推進すること、事業者は市町村が分別収集した容器包装ゴミを再商品化する義務を負うことである。
なお、容器包装ゴミの再商品化を実施するのは、スチール製およびアルミ製容器、ガラスびん、飲料用紙製容器(紙パック)、ペットボトルが一九九七(平成九)年四月から、段ボールおよびそのほかの紙製容器包装、ペットボトル以外のプラスチック製容器包装は二OOO(平成一二)年四月からになっている。 スチール缶およびアルミ缶、飲料用紙パックは市町村,-AJ-J、ふJ+JT−日本のゴミのリサイクル等が分別、収集した段階で有価物としてリサイクルされるので、再商品化の義務の対象にはなっていない。
空き缶のリサイクル最近、ゴミのなかにビ−ルやジュース、清涼飲料、茶飲料、コーヒー飲料などの空き缶が占める割合がますます大きくなっている。 前に述べたように、あき缶処理対策協会およびアル主な容器包装ゴミの索材と種類索材区分種類金属製スチール製容器包装飲料・缶詰・菓子類の缶,スプレー缶アルミ製容器包装飲料・酒・ビールの缶,スプレー缶,チュープ, トレーガラス製ガラスぴん(無色) 飲料・調味料・酒のぴんガラスぴん(茶色) 飲料・調味料・酒のぴん,ドリンク剤のぴんガラスぴん(その他) 飲料・調味料・酒のぴん紙製段ボール紙各種段ボール箱紙製容器包装牛乳・飲料のパック,紙箱,包装紙,紙袋プラスチック製ペットボトル飲料・そのほかのボトルプラスチック製容器包装トレー,ポリ袋,そのほかの容器,ラップフィルムミ缶リサイクル協会の統計によれば、一九九五(平成七)年のスチール缶の生産量は約一四二万一OOOt、アルミ缶の生産量は約二六万五OOOtであって、両者を併せると年聞に生産された缶容器は約一六九万tに達している。
スチール缶やアルミ缶は、分別して収集すれば溶融してリサイクルすることが可能である。 いうまでもなく、スチール缶の原料は鉄であるから磁石を使った選別機械を通せば容易に選別することができるが、アルミ缶は磁石を使っても選別できないので人手で選別する以外に方法がない。
ところが、最近ではスチール缶が薄くなって軽量になったので、スチール缶とアルミ缶との識別が難しくなった。 通商産業省・大蔵省・農林水産省の三省は一九九一(平成三)年一O月、スチール缶とアルミ缶のリサイクルを推進するために、「鋼製文はアルミニウム製の缶であって、飲料が充てんされたものの表示の標準となるべき事項を定める省令」を定めて、缶胴部に材質を表示することを義務づけた。
このことで、空き缶の回収にあたってスチール缶とアルミ缶の分別が容易になった。 アルミニウムは、ボーキサイト鉱石などを原料として電解・精錬してつくられる。
鉄に比べて三分の一の軽重であり、薄板に加工しやすく、耐食性も優れているから、飲料用の缶の原料としては最も適しているが、電解に大量の電力を要するので、缶の製造原価はスチール缶よりも高い。 しかし、原料鉱石から新しいアルミ地金をつくるエネルギー量に比べて、アルミ缶を再生して地金をつくるエネルギー量は三%程度といわれているから、アルミ缶をリサイクルすることは資源の節約であると同時に省エネルギーでもある。
一九九五(平成七)年にはスチール缶が一O四万八OOOtとアルミ缶が一七万四OOOt、再資源化されてスチール缶のリサイクル率は七三・八%、アルミ缶のリサイクル率は六五・七%になっている。 いるので、空きびんのリサイクルかつて日本では酒や醤油の一升びんや、ビールぴん、サイダーびん、ラムネびん、毎日家庭へ配達されていた牛乳びん等は、事業者が回収して洗浄、殺菌して繰り返して使用されていた。

このように、回収して再利用するぴんは、現在ではリターナプルぴんと呼ばれている。 日本のゴミのリサイクルリターナプルびんを使用する場合には、空きびんの回収に手聞がかかり、洗浄には大量の水と苛性ソーダなどの洗浄剤を必要とし、洗浄に使った水の処理も必要である。
しかしながら、現在でもビールびんは九O%以上、一升ぴんは八O%以上が回収して再使用されている。 日本では一九七0年代(昭和四五1五四年)からスーパーマーケットが各地に進出して、ぴん詰や缶詰の飲料や酒類、食品類が大量に販売されるようになった。
こうして日本にワンウェイぴん(使い捨てぴん)が登場してきたのである。 現在の日本では飲料などのびんの七O%をワンウェイびんが占めており、昔ながらのリターナプルびんが使われる割合は三O%程度だといわれている。
空きびんは市町村等が資源ゴミとして回収し、色別に分けて破砕され、「カレット」と呼ばれるガラス原料になって再びガラスびんの製造に用いられる。 ガラスびんはケイ石を主原料とし、ソーダ灰と石灰石およびホウ砂を加えて溶融し、成形、徐冷してつくられるが、これらの原料の溶融には大量の熱源が必要である。
その点、ヵレットを利用すると原料の溶融時聞が短縮され、熱源を節約できる。

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